オデッセイ(劇場版)感想

アマゾンのセールでオデッセイが100円レンタルできたので視聴しました。映画公開くらいに原作の小説は読了したのだが結局劇場に足を運ぶことはなく、(たしか)金曜ロードショーでの放映も見逃してしまっていたので、結構時間は空いてしまいましたが。

高校生の頃、宇宙好きの友人が「原作再現がすごかった!絶対お前も気に入るやつだから!」と念入りに勧めてくれていたのですが、彼の言う通り自分の好みにピタリとハマる内容で大満足でした。

 

視聴中「あー!ここってこんな感じだったよね!!!」と当時脳内で思い描いていたような情景が次々と映し出されるシーンの連続や、母船?であるヘリオスが自分のイメージより遥かに大きくて驚くなど、原作をほぼそのまま映像化するタイプの映画として満点だと言っていいと思います。シン・ゴジラみたいに基本有能な人が知恵を絞って困難に立ち向かうタイプの映画なので気持ちよく見れますし。*1

あと自分の記憶が確かなら、最後のアイアンマンのシーンは原作で無茶だと言われ別の方法でランデブーしてたような気がするのですが、クライマックスシーンですしこっちのほうが好きです。絵面も派手ですし、ミスをしたら遥か彼方へと飛んでいってしまう緊張感もありましたし。

 

 

 

これは今(2021年6月)見たからこその感想だと思うのですが、劇中で利害云々があるとはいえアメリカと中国が協力し合うシーンがあり、そのシーンを見ているとどうしようもないほど悲しいんだか虚しいんだか分からなくなってしまいました。事実、世界規模の脅威が襲ってきても人類は一つになれずにいて、米中関係というのもお世辞にも良いものとは言えず、それ故にどうしても筆舌に尽くし難い感情が胸の中を支配して止みません。

尤も、自分の生まれる前には冷戦、米ソが対立していて協力するなんてのも夢物語だったのでしょうが…

ただ、今は早く世界が平穏を取り戻してほしいと願うばかりです。

*1:同年公開だったみたいです